レビュー一覧

内容的には勢いがあってとてもベテランとは思えない爽快な読み応え！

まず、第一に、絵が、とても、綺麗です。そして、登場人物たちの表情も、好きです。個人的には、玉子ちゃんが、いい味、出している…、と思いました。面白くて、あっと言う間に、読んでしまいました。

萩尾さんのバレエへの愛を感じました。明るくひたむきで楽しんで読めました。

連載時には、春のような明るい色彩のイメージで読んでいましたが、改めて読むと思ったより重いテーマも内包されていました。それらを含めて、音楽と踊りの幸せが伝わってくる作品です。

萩尾望都先生の作品は一筋縄にハッピーエンドとなるのものが少ないけど、これは終始爽やかでスッキリする読後感です。ただ、なんとなくまとまっていない感じがしました。最重要人物だと思ったお兄ちゃんはどんどん影が薄くなってくし、ピアノについても掘り下げられることがなくてちょっと残念。。いろんな設定を詰め込み過ぎて、そのぶん各人のストーリーが薄くなってる感じがしたし最後はバタバタっと終わった感じ。それでも読み応えは十分なので買って損はないと思います

バレエシリーズ。ここまでややこしくなるの？でも萩尾望都先生だからアリなのかな。

さすがです。期待を裏切らず、面白い！萩尾望都さん、大好き