レビュー一覧

救急医療ドラマとしては興味深く2巻まで読みました。僧侶であり救急救命医である主人公という設定は斬新ではあるけど「僧侶」である必要性がいまいち分からなかった。仏教の知識だけ豊富だけど煩悩だらけで、何より空気を読まずその知識を他人に押し付けていて読んでいてイライラします。袈裟姿で病棟をウロウロするのもあまりに非常識。いくらフィクションでも受け付けませんでした。

読んでいてすっごく考えさせられました。救急医療はとってもありがたいけれど心の病にも向かい合わないといけないんだなぁって。コミックで学ぶと言うのも良いものですね。

医療の現場が、奇麗事で書かれてなく入り込んで読めました。主人公?の、御仏の…とはちょっと違う自分本位な感じも、また人間味くさくて良かったです。

実際に病院に宗教家を置くところも、現在はあるみたいですね。救急の現場のことも、リアルに書かれているし、勉強になります。続刊楽しみです‼

う〜ん・・　　いいお話っぽかったんですけど、とても持たず、主人公の坊主に腹が立って２話の途中で読むのを止めちゃいました。　　坊主に常識が無さ過ぎます。お経が教えを説いているというのも事実だし、仏教の在り方を考えたいというのも本人の勝手だが、それを周囲に押し付けるのはおかしい。　　自殺した人を肯定するのは完全に過ち。自殺する人は本当は生きたかったのに、心が殺されてしまった人たちだから。心の底では生きたい、生きたいと助けを求めている。そんなこともわからず「あんたの選択を肯定する」とは赦せません！　　歴史を紐解けば、宗教戦争、比叡山の僧が権力振りかざしてやりたい放題、寺が庶民から金銭むしり取りまくり等々。ロクでもない坊主が山ほど居ます。　　真面目な坊主もいるでしょうが、歴史を顧みない浅はかな主人公に腹が立ちます。　　宗教はとても微妙で繊細なもの。　人によってすごく受け止め方が違うもの。　その一番大切なことを無視し、自分の信じるものを押しつける主人公は人として論外です。　この病院にクリスチャンや神道や別の新興宗教の人間が居たら、お経は迷惑でしょう。　　　難しい題材を扱うときには、もっともっと慎重さが欲しいです。　　冒頭のお経の省略はひどい。ルビ振るなら、まともに振って欲しい。　　そういうところからも杜撰さが垣間見えます。　　タイトルどおり、病院でお経は絶対に唱えないで欲しいです。　　あと、個人的な趣味ですが、「人生は苦」と説く仏教が嫌いです。救いが無い。母が「生きることはしんどい、しんどい。」「死んだ方が楽。」こればかり言っていたお蔭で、生きる意味を見いだせなくなり、どうせ死ぬなら、何しても無意味では？と思うように。　　宗教って最初に大否定から入るので、真面目な人間ほどそこに捕らわれて、前に踏み出せなくなります。　やっぱりこの作者さんは宗教と言うものを軽く考え過ぎており、簡単に描いているように思えてなりません。

医者で僧侶で。修行が足りないと常に前向き。でも悩む悩む。悩んでも泰然として見えるのは僧侶だからか。かっこよろしい。

主人公は僧侶で救急医なのですが、完璧じゃなく、どちらかと言えば大人げない性格です。そこがとてもいいかな。場所が救急救命なので、シリアスで、すぐ側に死が横たわっている、時には助からない、ともすれば暗い話が多い。でも主人公のキャラに救われて、トータルでは読後感が悪くない感じがします。華やかさはないけど、リアルに近いんでしょう。そして最近では、患者との関係性等だけじゃなく、病院内の他科との連携が話のポイントとなっているようですね。できるだけ長期に連載してほしい作品の1つです。

主人公がとても人間臭くていいキャラをしてますね。お坊さんでお医者さんなんだけど、変に悟りきったところもないし。だからといってうじうじするタイプではない。タイトルと作品紹介でギャグマンガだと思われそうなところが残念です。

お坊様が袈裟を着て病院にいれば、日本では確かに縁起が悪いですよね。医療と宗教は似ているのには、歴史を見ると似てますね。松本先生が両方で活躍します。

なつかしくて面白く、業界のあるある話を知れます。