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展開が早いのでサクサク読めてよかったです
モチーフや用語、設定に日本神話から引っ張ったネタが生かされていて登場人物の名前からも色濃くそれが分かります。日本神話好きな人間は読み進める度にニヤニヤするかも。後半のストーリー展開は、高度な技術と繁栄だけをひたすら追い求める現代人の愚かしさ批判し、文明の利器に甘えて自ら思考することを忘れた人間が如何に脆弱な存在であるかも描かれています。そしてテツマガツは多分、核兵器や核エネルギーを模しているのでは。ファンタジックでありながら、現代を生きる日本人に強烈に訴えかける社会的メッセージが込められていて、色々考えさせられました。忘れられた設定や回収しきれなかった要素もありますが、全体的に大好きな作品で、いつ読んでも性癖をくすぐられます。
ネーミングから記紀や日本の古代の時代の雰囲気を持たせつつ、少し異世界的な要素を組んでのファンタジーでした。最後のどんでん返しも(ちょっとありふれた感はありますが)まぁ面白かったです。ただ、最初の「アマテラスの末裔」的な設定は科学的に植え付けられた記憶で、「末裔」というのがキーワードになってくると期待して読んでいたけれど、後半は『その設定を忘れてしまったのか?』と思うくらい、全く関係ありません。また、前半の肝になる「神憑り」の設定も、本当はそんなものは存在せず、科学的な脳の作用で運動神経などがよくなるだけのこどだったようで、肩透かしでした。クライマックスはナウシカの『炎の七日間(違ったっけ?)』を彷彿させる風で少し感動しましたが、前半と後半の話の筋がかなりずれていて、カタルシスを感じるほどではありませんでした。
冒頭の主人公の村での鮮やかな思い出が作られた者だったのには、びっくり。神の存在も興味深い。
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展開が早いのでサクサク読めてよかったです