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どんな女もその気にさせる――兆し屋萬次。江戸へ舞い戻って、落ち着いた先は深川今川町。萬次は小間物の行商、お千は料理茶屋で気儘つとめをしながら、大店の女主人、豪商の囲い者、二千石の旗本の妻女に「兆し」をしかけていく……。
ある日、凄腕の「始末人」、素走りの唐吉に大枚を積まれ長崎まで旅をすることになった萬次。唐吉から預かった謎の「荷」を狙い、何者かが二人の行く先々で不穏な動きを見せる。身の危険を感じた萬次は、無双の剣客、千手狂剣の棺兵衛を頼るのだった――。
「どんな女でもその気にさせる」兆し屋を商うイイ男・萬次。大井川の川留で相部屋となったのは、凄腕剣客「千手狂剣」の棺兵衛と連れの美女・お珠。閨事に対し心を閉ざすお珠を兆させ、旅を共にすることで棺兵衛を護衛代わりに利用しようと考えたのだが…。