26番目の殺人 1
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26番目の殺人
ここに自らの「罪」の記憶を失くした「人間」がいる。
罪と罰 彼はこれからどうやって生きていくべきか
罪を記憶すれば、死刑執行場へ
罪の記憶を失くしたままであれば、一生罪悪感にさいなまれ生きていく事になる
彼はこの地獄から逃れられない これが神の下した彼への刑罰だ!
死刑執行まであと1日! 25人もの弱き人々を無残に殺害した前代未聞の連続殺人鬼、ジャン・ピルデュ。 彼を表現する単語は悪そのものだった。韓国で長きにわたり中止されていた死刑執行を復活させた張本人。人権団体さえ彼の顔を隠すのは不適切だと嘆願するほどだ。彼は生きた悪魔と呼ばれた。
1審 死刑、2審 死刑、3審までも死刑! 明日はついに彼の刑執行日だ。一切の良心の呵責なく、今日ものんきに食事をし邪悪に微笑むジャン・ピルデュ。同じ囚人でさえ彼のクズのような姿に死刑執行日まで悪態をつく。
ところが食堂で軽い良い争いの際、囚人が落としたバナナの皮に滑って脳震盪を起こし、昏睡状態におちいる事になる。何も記憶できない死刑囚 何と言う事だ! 彼は何も記憶できない! その症状名は記憶喪失…明日が死刑執行日だと言うのに…何も記憶できない死刑囚とは!
刑務所内は混乱し死刑執行を恐れ仕組まれた演技ではないかと、精神鑑定まで受けるが、本当にジャン・ピルデュは何も記憶できない。自らの罪に報いる為の刑執行なのに、囚人が自分はおろか、自らの犯した罪まで記憶できなかったら!? 前代未聞の事件に刑務所はもちろん、司法部、マスコミまで… 国中がてんやわんやの大騒ぎだ!
結論的に罪を記憶できない人を罰することはできない! と「自らの罪を記憶できず、 その罪の反省なしの死刑執行は殺人と同様だ」という世論が形成され、結局、刑執行が停止される。
その後、ジャン・ピルデュの記憶を蘇らせるために、多様な分野の専門家が総動員され… ジャン・ピルデュを罰する為に…死刑にする為に、記憶を蘇らせなければならない皮肉な状況が展開されるのだが…
果たして彼は罪を報いる事ができるのか! それとも本当に罪の記憶を失くし、もう一度新たな人生を歩むチャンスを授かるのか!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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