銀の鎮魂歌
甘く切ない恋の記憶と、臓腑を抉る過去が混在する帝都――。2年ぶりに帰郷したのは放浪の吟遊詩人キラ。若き帝王ルシアンの元小姓で、幼なじみの乳兄弟だ。王の寵愛を一身に受け、互いしか目に入らない幼い恋をしていた二人。けれど、キラと妹姫の仲を誤解したルシアンが、激しい怒りと嫉妬に眩み、城から放逐してしまったのだ。そんな二人が再び邂逅する時――運命が狂気を孕んで動き出す!!
※口絵・イラスト収録あり
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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銀の鎮魂歌
甘く切ない恋の記憶と、臓腑を抉る過去が混在する帝都――。2年ぶりに帰郷したのは放浪の吟遊詩人キラ。若き帝王ルシアンの元小姓で、幼なじみの乳兄弟だ。王の寵愛を一身に受け、互いしか目に入らない幼い恋をしていた二人。けれど、キラと妹姫の仲を誤解したルシアンが、激しい怒りと嫉妬に眩み、城から放逐してしまったのだ。そんな二人が再び邂逅する時――運命が狂気を孕んで動き出す!! ※口絵・イラスト収録あり【全176ページ】
176
配信日:2021/07/26
配信日:2021/07/26
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胸が締め付けられるお話でした。読んだ後かなり長い間余韻が残りました。作者さんがあとがきで、どんなに二人の間がこじれても最後には理解しあってハッピーエンドになるというBLの定石の逆をいっている、のようなお言葉を書いてらっしゃいましたが正にその通り。とんでもないひどい目にあわされてるのに、「え、許しちゃうの?」と言ってしまいたくなるような結末のBLも多い中(それはそれで優しい気持ちになれていいんですが)、このお話は取り返しのつかないことがなす術もなく瓦解したままで終わっていて悲しいけれど納得してしまいました。凄まじい惨劇によってもはや修復できないほどに破壊された関係の二人が、今生では懺悔が届くこともなく、赦しを与えることもなく、死に目会うこともなく、別れの言葉もなく永遠に分かたれ、それをただ受け入れようとする主人公の諦念がとても悲しい。最近読んだ中でダントツに心に残ったお話でした。