士魂の提督 伊東祐亨 明治海軍の屋台骨を支えた男
日清戦争における連合艦隊司令長官をつとめた伊東祐亨。近代国家として立ち上がってゆく日本で「侍魂」を貫いた武人の生涯を描く。【全331ページ】
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士魂の提督 伊東祐亨 明治海軍の屋台骨を支えた男
伊東祐亨(すけゆき)、明治史をある程度学んだ人でなければ、あまり聞きなれない名前の人物である。しかし、この人こそ、実戦面における、「真の日本海軍の父」と言っても過言ではない。なぜならば、日本海軍が初めて戦った大海戦、つまり日清戦争の「黄海海戦」における連合艦隊司令長官であり、その後の日露戦争での連合艦隊司令長官・東郷平八郎の指導者である。
この人物の特徴は、何と言ってもその「武士道精神」にある。幕末・維新の風雲のなかで、この人は、幼いころから培った「サムライ魂」を、いかんなく発揮して、明治海軍の精神的風土を作った。
それは、実戦の場においても活かされ、敵に対しても礼節を重んじる、日本の軍隊の姿を顕現した。このことは、日清戦争後に世界に報道され、日本に対する目を改めさせたのである。
茫洋とした中に厳然とした心を宿す男の人生を、本書では、海軍をこよなく愛する著者が、熱く描写している。書き下ろし歴史小説。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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