「やさしさ」過剰社会 人を傷つけてはいけないのか
本音で話せない友達、叱れない親、部下が傷つくのを恐れる上司…表面的なやさしさが蔓延する時代に本物のやさしさとは何かを問う。【全133ページ】
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「やさしさ」過剰社会 人を傷つけてはいけないのか
ある大学生は、自分の友だちに深刻な悩みごとは相談できないという。「友だちにそんな重たい話をして、負担をかけたくない」。しかしそんなに気を遣う関係が、友人関係と言えるのか。
目を転じれば、子どもを叱れない親、部下を注意できない上司が世に溢れており、人を傷つけてはいけないという風潮があるようだが、背景には「子どもに嫌われたくない」「部下に訴えられたくない」といった思惑があるのではないだろうか。
上っ面のやさしさが主流になり、あえて厳しいことも言う本物のやさしさが疎まれてしまう時代。日本古来の「間柄の文化」にも言及しながら、ベストセラー『「上から目線」の構造』を著した心理学者が現代の「やさしさ」を分析する。
【目次より】
●人の気持ちを傷つけない人はやさしいのか?
●聞き分けのいい母親より、厳しい母親でありたいと思う人は一二%
●アドバイスを受けてムカつく部下
●気遣いをさりげなく伝えるやさしさ etc.
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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