猫鳴村のダキニ 中巻
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猫鳴村のダキニ
インターネット上に氾濫する様々な噂のひとつ、地図上にはない東北地方の山間部に存在するという廃村──「猫鳴村」。ネットの情報を頼りに、そこへ弘樹たち四人の大学生が足を踏み入れた。
この村には大量殺人や食人の習慣、旧陸軍の秘密基地が存在したとの噂があり、村に潜入したオカルト好きの若者が行方不明になって、生還した者もやがて狂死したという。こんなことは噂に尾ひれがついたものだろうと思っていた……。しかし、目前にそびえる黒い鳥居を前に、先ほどから弘樹は震えが止まらない。
廃屋の風呂場で見た天井にまで及ぶ赤黒い血とおぼしき飛沫、黒い何かの影、濃霧の中で見た巨大な藁人形──ここは尋常ではない。一刻も早く引き返さなくては……その時、遠くから人の悲鳴が聞こえる。声を頼りにたどり着いた木造校舎で、弘樹たちは心神喪失状態の若い男を発見する。男の髪は根元が白くなり、左手の指はすべて切断されていた。意味不明な言葉を無気味に口走るその男は、半狂乱の様相で校舎の外へ走り去ってしまう……しかし、男は一冊の古びたノートを落としていった。それは猫鳴村で生まれ育った人物によって書かれたこの村の回顧録だった。
それにはこの村で行われるある「儀式」について克明に記されているのだが……。そこから読み解けるのは、ある恐るべき行為であった。ノートを囲んで恐怖に沈黙する若者たち。その静寂を破ったのは「パン!」という渇いた銃声の音だった……!
「ダキニ」とは? 「人食い」とは?
鬼才・梅津裕一が描く、衝撃と戦慄の最凶ダークホラー!
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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