快楽のモルモット 下
配信日:2011/08/02
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【全3巻】完結
快楽のモルモット
『そのコントローラーには「人間の行動を操作する機能」があります』
そんなこと出来るわけないだろう? 今回の「治験」に参加した7人の男女は、みなそう思った。治験者の一人、真弓がコントローラーのボタンを押すまでは……。
治験──それは開発途中の薬品のテストのことで、応募者は副作用などのリスクと引き換えに、高額の謝礼がもらえるという一種のアルバイトだ。しかし、会場が南の島などという治験などあるのだろうか? 全員の額には不気味な逆三角形のプレートがはりつけられていた。そして、人数ぶん用意されている謎の箱……。信じられないことに、主催者のオニオン製薬が言っていたことは本当だった。真弓がボタンを押した瞬間、それまで地味でおとなしかった鈴が狂ったように笑い、いきなり水着に着替えて泳ぎはじめたのだ!
人間の行動をコントロールするなど人道に反している。だが、一位になったら賞金一億円。治験でなにを競うかはわからない。だが、それは人が道徳や理性を失うのに十分な金額だった。
しだいに、疑心暗鬼を膨らましていく治験者達。もう誰も信じられない。そのとき、治験者の一人で元教師の斯波が突然キレた。一見、人のいいオバチャンふうのむつみがボタンを押したのだ。むつみはうっかり押したと言っていたが、本当にそうなのか。聞けば、押したのは「4」と「赤」。むつみは危険な女なのかもしれない。だが、優等生タイプの二郎が口にしたのは別のことだった。
「ノルアドレナリン……。だとすれば、さっきの鈴の行動は……ドーパミンか!」
それらは、脳内で分泌される神経伝達物質の名前だった。ドーパミンは覚せい剤にも似た効果があるため、脳内麻薬といわれることもある。そう、治験者達に与えられたコントローラーは、いわば「脳内麻薬分泌装置」だったのだ。これがあれば、ほかの治験者を意のままに操れる……。嘘と欺瞞に満ちたサバイバルはすでにはじまっている。果たして、孤島に集められた七人の治験者たちの運命は?
人の心の内に潜む劣情や狂気を、「快楽」をキーワードに鮮烈に描く! 奇才・梅津裕一が放つノンストップ・サバイバルホラー!
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
レビューPICK UP
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2018-04-11
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ranさん
4
2018-12-18
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快楽のモルモット 中
配信日:2011/08/02
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配信日:2011/08/02
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コントローラーで人間の脳を操作するという奇妙な治験に参加した人達が次第に人間の持つ醜い部分をさらけだしていきます。心理描写がとてもうまく、グイグイ引き込まれました。