超怖がりな女子大生ミコトは、初めてのミサで桔梗色の不思議な目をした神父と出会う。
数年後、バイト先の古書店で再び彼と出会ったミコトは、霊感体質に目覚めてしまった。
神すらで見えないものは信じないという、超現実的なエクソシストの彼のアシスタントを務めることになってしまったミコトは、無愛想な彼と不思議で怖い体験をしていく。
ファンタジーとラブロマンス。
そしてほんの少しのホラーをスパイスに、今日もミコトはどこかの暗がりで叫び声をあげていく……。
現実主義のエクソシストと、怖がりで引っ込み思案な女子大生の、ファンタジーな恋愛シリーズ1作目。
彼は、近寄りがたいほど気高く、美しかった。
その白く細い身体を、数人がかりで壁へ押し付け、開かせる。悲鳴一つあげないところが、憎らしくも、健気で可愛い。
蓮……お前は本気で、他人を護るため、すべてを受け入れる気か? そんな筈はない。お前だって必ず、俺にひれ伏す。
自分だけは助けてくれと縋るに決まってる。化けの皮を剥いでやるよ、蓮。
出来るだけ早く、出来るだけ無様に……啼け。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。