偽悪病患者
「佐治は偽悪病患者だ。接近させてはいけない」兄の警告を妹は一笑に付したが……
犯罪の萌芽から事件発生と解決まで往復書簡形式で語られるモダン探偵小説の表題作、犯行に至る殺人者の心理を克明に描き、“なぜ殺したか”の謎を追求した「死の倒影」「情獄」、掘り出し物の骨董をめぐる奇譚「金色の獏」、都市伝説めいた怪現象が連続猟奇殺人に発展する犯罪幻想譚「魔法街」他、全九篇。
日本探偵小説草創期に江戸川乱歩、甲賀三郎とともに絶大な人気を博した巨匠、大下宇陀児の多彩な作品を紹介する短篇傑作選。
【目次】
偽悪病患者/毒/金色の獏/死の倒影/情獄/決闘介添人/紅座の庖厨/魔法街/灰人
〈エッセイ〉
探偵小説の型を破れ/探偵小説不自然論
解題/解説=長山靖生
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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