木守りの柿
夏井久蔵は郡方役人。
剣術は不得手だが、亡き父の跡を継いで潔白な勤めを心がけている。
初めての子の誕生を控え、妻は郷里に帰っていた。久し振りに見舞った帰り道、近ごろ頭を悩ませていることを思い出した。
それは、朋輩の倉田新八が肝煎からの賄賂を平然と受け取ることだった。藩命で厳しく禁じられているにも関わらず。
新八は病妻と三人の子を抱えていた。
「おぬしにはわからぬ。内福な肝煎の妻を迎えたおぬしには」
諫言しても新八は聞く耳を持たない。
やがて、新八に御用金横領の疑いがかけられた。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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