別れのない国
大学4年生の風間駿は、老舗の時計を扱う会社「花菱」に採用が決定した。駿は嬉しい反面、若き社長・大庭雄偉のことが気になってしかたがない。そんな中、母親との折り合いが悪く家出をした駿は大庭を頼ってしまう。その代償として愛人契約を結び、秘書として働くように言われたのだが、なぜかそれが嫌ではなくて……!? 大庭に抱きしめられた駿は、時計の音が頭になり響いたような気がしたのだが、しだいに巧みなキスと愛撫に翻弄されてゆくのだった……。記憶の謎が愛を深めていく……シークレット・ラヴ。
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亮2020さん
5
2021-03-06
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とてもおもしろい作品です。とにかく引き込まれて最後まで一気読んでしまいました。主人公の駿は少年期の記憶が全くない。大きな事故にあって頭を強く打ったひどい怪我をしたためです。そんな彼に対し両親の対応は何か謎な部分があります。いくら一人っ子で過去に大きな怪我をしたからといってもです。時に母親の対応な少々変です。偶然、ビジネス誌で若き社長の写真をみてから、自分でも解らない感情にみまわれてしまいます。冒頭からなんだかとてもミステリアスで先を急ぎたくなります。そこから駿の失くした記憶が様々な場面でからんできます。そして駿が何故か惹かれる若き社長も駿に謎な対応をします。彼は何故だか駿のことを知っているような・・・・。そこに、この題名の「別れのない国」が重要なカギになっていたりもして・・・・。終わってしまうののが寂しくなってしまう作品です。ぜひ、読んでみてください。