香る水

1999年に一巻を読んで以来の再会でした。2021年に二巻目をRenta!で見つけ、完結できました。この時代だから探すことができた解決法でした。さて、参考になればよいのですが、自身が大人になって読み返したことも感想には影響しています。作中には愛情と平行した登場人物の時間が丁寧に描かれていました。オリンピックの時代背景もあり古風なまでに、込められているものの密度が高いという感想を持ちました。オリジナルは昔に存在するのです。このタイミングでといのが乙でした。この余韻を知るに追い付くためには、己にも同じように時間の蓄積がつまっていないと天秤のバランスが取れなかったかもしれません。スメルハラスメントという言葉のなかった時代のお話です。

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「聴覚障害」「視覚障害」「味覚障害」があるなら「嗅覚障害」があってもおかしくないのに、この年になるまで、気づきませんでした。夫婦とその子どもが嗅覚障害という設定は無理があるかも？と思いましたが、絶対ないとは言いきれない。　血のつながりがなければ、3親等以内の親戚同士の結婚でも問題はないと思いますが、相手を大切に思えば思うほど手が出せない、出してはいけない、と思うのかもしれません。周囲は二人を温かく見守っているのに、当の本人達は焦れったいばかりの進展のなさ。　しかし、肉体関係を早々結んでしまうのではなく、長い間プラトニックで絆を育むような愛こそが好ましいとおばさんは思ってしまいます。好ましすぎて星五つ！

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過去の傷を共有している血の繋がらない叔父と姪の話です。二人の距離が焦れったくて切なくてよかったです。作品全体に漂う独特の空気感も好きでした。

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お話は面白いです。でも人物の見分けがちょっと…。

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表情で損をしてる作品！すごくストーリーは良かったです。血の繋がらない叔父と姪が、お互いを意識しはじめてからの距離感が切なくてイイ！！にしても、一巻も二巻も表紙の絵が、なぜに油絵風？中身はもっとさらりとした絵柄ので、ぜひ読んでみて下さい。

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