カラダの主張、心の言い分
バスケ部の幽霊部員である岡智弘は黙っていれば美少年で通る細腰で繊細な顔立ち。けだるい日々を送る彼には人に言えない苦しい秘密があった。十七年間お隣さんをやっている幼馴染み、加生大輔がその憂鬱の原因だ。バスケ部キャプテンらしい男性的な容姿と羞恥心のカケラもない明るい性格。二人だけでハマっている悪癖もある。智弘にとっては悪友で、そして何より恋しい男だった。
だが、大輔にガールフレンドが出現!? 対女性関係では意外なほど奥手の幼馴染みは、恥をかきたくないからデートの練習台になれと、智弘に突拍子もないお願いを口にする。たとえ身代わりと分かっていても断れない智弘。そして事態は二転三転し意外な方向へと展開、思いもかけぬ結末が待っていた!
不健康系体育会美少年の心と体の旅路を描く、せつなさとパワフルが両立した青春小説の秀作。単行本未収録短編。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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