現在2巻
エレナの炬火
世界中を巻き込んだ戦争から数年。大国の利害関係に翻弄された、北方の小国はいまだ戦争に国土と国民が傷ついていた。懸命に復興を目指す国家において、取り残される人々がいた。国家の為に働くことのできない病人やけが人たちは社会から疎外されるしかなかった。体を動かせない重病人やけが人が最終的に集められるお屋敷で働き始めることになった猫耳少女・エレナ。エレナを待ち受けるのは命の価値が揺らぐ厳しい現実。それでも生きることの尊さと生命の可能性を信じるエレナの想いの熱は、いずれ周りの人々に、そして国中に伝わり大きなものになる。深い闇のように先の見えない現実における大きな灯となり、やがて国家の福祉を変える少女の物語。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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エレナの炬火 2
世界中を巻き込んだ戦争から数年。大国の利害関係に翻弄された、北方の小国はいまだ戦争に国土と国民が傷ついていた。懸命に復興を目指す国家において、取り残される人々がいた。国家の為に働くことのできない病人やけが人たちは社会から疎外されるしかなかった。第2巻では紫蘭館で働くエレナの仲間たち、そしてそこを取り巻く社会情勢が描かれる。誰よりも優しい心と秘めた特殊能力を持つサナ、普段は庭師として働きながら実は紫蘭館を守る戦士であるヴィーリ、紫蘭館で育つ孤児の双子スオラとソケリ。彼らはエレナに影響され、前向きに、懸命に歩んでいく。しかし社会動乱をこころむ隣国の魔の手がノルド共和国に迫る。暗躍する『鬼火』と呼ばれる男が物語に影を落とすこととなる。それでも生をあきらめず、世のなかのためにあろうとする少女エレナはいずれ国家の福祉を変える偉人となる。【全267ページ】
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