大富豪と手折られた花 ベレア家の愛の呪縛 II
泣くことも忘れた孤独な私。愛に飢えているとも知らなかった。
ルシーラは仕事が欲しくて必死だった。でも、家族に認めてもらう方法がほかにないからといって、男性のスイートルームに来たのはまずかったかもしれない。案の定、寝室のドアが閉まると、ルシーラはパニックに陥った。現れたニックは、直談判したい社長とは別の実業家だった。そして、今夜は彼女に目をつけていたと言い、男と二人きりになる意味は知っているな、と確認した。ルシーラは完全におびえ、大事な告白もできなかった。本当は修道女と同じくらい、男性を知らないのだと……。
■2011年に惜しまれつつ亡くなったペニー・ジョーダン。彼女の幻の未邦訳4部作の2作目をお贈りします。1作目では今作のヒロインであるルシーラに、驚いた方も多かったのではないでしょうか。実は彼女は悲しい秘密をかかえ、孤独に苦しんでいたのです。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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