彼をさがして

記憶喪失で性格がガラッと変わるのはよくありますが、そのよくある設定をこんなに面白く読ませていだたけるとは。前半は受け視点のシリアス展開で、後半は攻め視点で本人はいたって真面目に悩んでいますが、頭がぶっ飛んでるのでコメディかな？と思うところも。

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実はコミックと間違って購入してしまった本作。。せっかくだから読もうと思って呼んでみたら、とても良かったです！ありがちな記憶喪失という設定ですが、記憶が戻ってハッピーエンド♪ではないお話なのが、とても良かったです。

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全然知らない作家さんで、先入観なしに読んだのですが、大当たりでした。とっても良かった！表紙絵だけ見て購入したので、２人の男性から愛される話かと思ったら記憶喪失の話でした。それがよくある記憶喪失の話と全然違ってて・・・。すごく内容に引き込まれました。お付き合いしていくってお互い歩み寄っていくってことなんだと改めて思わせてくれました。それに、後半にあった攻め目線のSSがとってもいい。改心した受けのことが不安で不安で仕方ないんですが、「あー！そうくるか！！」と。でも攻めの心情もわかる気がします。やはりこれもお互い歩み寄るしかないんですよね。これからの生涯、何があってもずっと一緒にいるんだろうと思わせてくれる２人です。

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記憶喪失ものですがお話がよく練られていてとても面白かったです。主人公は相手が自分を全く覚えていないという状況に関係性までもひっくり返されますが、そのおかけで相手との関係を見つめ直していくという流れが良かったです。記憶喪失をきっかけに本当の恋人同士になるってあまり見たことがなくて面白かった。心情描写が丁寧でどちらにも感情移入できたので、2人がよい方向へ変わっていくのを楽しんで読むことができました。

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冒頭は受けの女王様ぶりに眉をひそめたものの、すぐに急展開。攻めが記憶喪失になって立場が逆転したところから受けの不遇が始まり、今度は攻めに眉をひそめるはめに。でも面白かったです。もうちょっと記憶喪失中のその後を見たかったので、そこは残念でしたが。後半の表題作になっているお話は攻め視点です。受けが早くちゃんと経緯を説明していれば、ややこしいことにならなかったのでは？とも思いましたが、面白かったから良しです。

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