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【全3巻】完結
わるいあね
かつて私は、実の弟を誘拐した。
植物館の職員として隠れるように生活していた大森日向子のもとに、突然、弟の夏樹が姿を現した。七年ぶりの再会により、胸に蘇る耐えがたき痛み。私はかつて、この弟を誘拐した――
あの時抱いた、甘く危険な感情。少年ではなく「男」になった弟。私たちは、禁忌を前に立ちすくむ。新鋭が繊細に描き出す、情念と愛の物語。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
みんなの感想
エグい (1人)
わるいあね 1
かつて私は、実の弟を誘拐した。植物館の職員として隠れるように生活していた大森日向子のもとに、突然、弟の夏樹が姿を現した。七年ぶりの再会により、胸に蘇る耐えがたき痛み。私はかつて、この弟を誘拐したーーあの時抱いた、甘く危険な感情。少年ではなく「男」になった弟。私たちは、禁忌を前に立ちすくむ。新鋭が繊細に描き出す、情念と愛の物語。【全195ページ】
わるいあね 2
無傷のままでは、二人の罪は赦されない。二度と会わないほうがいい――そう決意したはずなのに、運命的にまた出会ってしまった日向子と夏樹。互いに思いを押し殺したまま、今度こそ「姉弟」としてやり直そうとした矢先、この関係をもっとも知られてはいけない人間が二人の密会現場に現れ…?残酷な現実から目をそむけてはいけない――情念と愛の物語、第2巻。【全195ページ】
わるいあね 3
「悪」の烙印を背負い、二人生きていく。元恋人・滝沢からの、日向子への度重なる脅迫。その悪意は、ついに日向子の妹・瑞樹にも向けられた。怒りを抑えられない夏樹は東京へ。日向子もまた、ある決意をもって滝沢の自宅へと向かった。しかしそこで待っていたのは…愛情と憎悪の入り混じった、地獄だった。滝沢が、日向子が、瑞樹が語る「7年前の真実」。日向子と夏樹、姉弟の愛の行方は?情念あふれる渾身作、完結。【全195ページ】
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