弱火の魔法【単話】

作者買いです。作品を読むとなぜか心がすっきりします。全体的にあっさりとした表現で進行するので、読む負担が軽いのがいいです。

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とあるスーパーで働いている異世界から飛ばされてきた大魔法使いスズキさんと不本意ながらその助手？になってしまった大学生バイトのヤズくんが人の心の闇を本という形で読み解いて解決していくという、一見するとファンタジー要素の探偵もののようなんだけれど新しい切り口で面白いと思った。二人組で話が進んでいくかと思っていたら3話目からもう一人異世界からやってきた人が出てきて今後どんなふうに話が進んでいくのか楽しみ！

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変わった人の話かと思ったらほんまに魔法使いやった。笑。そんじよそこらのカウンセラーよりすごいやん。

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3話まで読みました。今風に言えば「逆異世界転移もの」、というか、「異世界からの来訪者のいる日常系」な話。現代日本の世の中に、異世界からの魔法使いが来ていて、スーパーで働いている、という話。切羽詰まっている人間の人生を本として、バイトの主人公を介して読むことで、魔法使いが魔力を取り戻していく……という。とはいえ単なるほのぼのものではなく、読まれる立場の人間は、罪を犯す寸前の人、その犯罪の動機や、背景にあるものは、社会問題として語られているようなものが多いです。それでも話に救いがあるのは、もといた世界では「大魔法使い」だった「鈴木さん」の安定感ゆえ。無表情なので一見冷たく見えますが、言葉のはしばしに、重ねてきた人生経験を感じさせる人です。学生の主人公とも適度な距離感をもって、今のところは押し付けがましさのない人生の先輩になっているのがよいです。彼女の過去も気になるので、もうちょっと続きが読みたいです。

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先日、別作品に魅了されあれよあれよと買い占めて読んでいます。人の心の闇とかに触れつつヤヅくんは善良でスズキさんは淡々としていてファンタジーだけど日常の延長にあり、とても心穏やかに読めます。1話完結なのもありがたいです。

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