ファンタスマゴリアの夜

お互いに執着し合ってる感じがとても良かったです。そして最初の濡れ場がとてもエロかったです。

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砂原先生の作品の中で一番好きかもしれません。何考えてるか分からないけど健気な攻めと意地っ張りで捻くれた美人受けの幼馴染みもの、好きな設定です。受けの職業や過去が色々ネタ盛り沢山になってる分、ちょっと攻めの影が薄いですが、過去を振り返ると受けはひたすら攻めに執着しているため、よほど過去の攻めの方が存在感あったような。でも現在の攻めの自己犠牲、嫌いじゃないです。

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砂原さんはその甘そうな名前からは真逆をいく、切なく重いストーリーを書かれる名手ですね。（いっそのこと塩原辛子というPNに…）この作品も冒頭で思いっきりフラグが立ってしまっているので、読み進めながらも「も、もしやこのまま…？！」とヒヤヒヤしたのですが、砂原さんの思惑にそのまんま乗っかってしまった感じです。ああ、天使で良かった…。子役仲間の罠によってスターの座を引きずり降ろされた艶と、子ども時代唯一「友達」と言ってよい繋がりを持っていた永見。二人はすれ違ったまま20年あまりもの日々をそれぞれの道を進むのですが、小学校時代の出会いと中高校生時代のすれ違いや葛藤、そして再会してからの微妙な関係と気持ちの変化が丁寧に描かれています。それはかなりの遠まわりではありましたが、タイトル通りぐるりと回って最初に戻る…まるで走馬燈のように素敵な物語でした。

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ストーリーの始まりがとても印象的でした。その場面にたどり着くまでの話が時間を遡ったところから始まり、主人公に幸せは訪れるのかと不安になる位の展開で面白かったです。あの街のあの辺でああいう場所かなと想像できるぐらい情景が書いてあり、汚くて暗い部分もしっかり描いてあったところに引き付けられました。

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小学生の時の初恋をこじらせまくった2人が約20年後にやっとその初恋を実らせるお話。設定が詳細に作り込まれてて面白かったです。受けが男らしいところも◎。最後の展開も面白かったなー^^ 是非是非ネタバレせずに読んでみて欲しいところです。

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