プライベート・ジムナスティックス〜フィギュアスケート・ラブストーリー〜

BLのお約束、テンプレで作られてるお話ではなく、文学的というか詩的というか、深みが感じられる作品です。年代的には古い作品ですが内容は今でも全然古びていないので、ストーリー重視の方には是非読んでいただきたいです。

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普通であろうとするカンナと人目を気にせず愛を求めてくるセラの愛情、才能への嫉妬や憧れが入り混じった青春のお話です。アイススケートの厳しい練習の中、二人の関係を悩みながら模索していく姿が切ないんです。冬の冷たい空気と雪に囲まれた世界を感じながらしんみりと読めました。

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独特の世界観。最初は苦手だと感じましたが、知らない間に引き込まれて大好きになった作品の一つです。少年同士の純愛物語。思春期から、少し成長して青年になる間の心の葛藤。美しく、破壊的。最後にハッピーエンドで終わるのもよき。主人公のセリフも印象に残る、名作って呼ばれる作品ってこういう作品をいうのかも。

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ふたりが瑞々しくて眩しいです。お話は切なくてハッピーなだけではありませんが、キラキラしてます。BL枠ではもったいない！少女漫画としてたくさんの人に読んで欲しいです。この作品をきっかけに作者買いしました。

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紙も持っているのですが、電子も購入してこの休みにじっくり３巻読みました。やっぱり涙と鼻水がすごく…。あとがきで作者さんも書いてますが、珍しく３巻しっかり一貫して恋愛もの。ですが周りの人達との関係とかスケートのことなど濃くて群像劇になっているので読みごたえがあるんですね。無邪気に一途にカンナを愛したセラ、セラを愛しながらも成長とともにいろいろなものに押しつぶされていってしまうカンナ。最後については思うところもありますが、これは苦しすぎてラストが悲劇だったらおちおち読み返していられないです。この作者さんのはいつも思いますが、下手な小説より小説的。私はBL以外は小説派なのですが、気持ちのいい小説を読んだような満足感もありますし、字面だけじゃない漫画ならではの良さも生きているとも思います。名作です。

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