アザレア新四谷怪談
田宮優也は怯えていた。玄関の扉を開けると、妻の愛衣が夕食を作っている。
そしてテーブルにはアザレアの花が飾ってある。ごく普通の日常であり和やかな新婚家庭のはず。
しかし優也は怯えていた。なぜなら、数日前に愛衣を殺していた。
死んだはずの愛衣が目の前で料理を作っている。何もなかったように。殺されたことを否定するかのように。
愛憎と怨霊渦巻く呪われた物語。愛が深ければ深いほど恨みは増幅される。戦慄のホラー。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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