オートマチック・フラワー

著者南野ましろ

ジャンル：ボーイズラブ漫画
長さ：179ページ
3.3 （4人） 4

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作品詳細

鈴木原久（すずきはらひさ）は、バイト先の先輩に頼まれて、かわいいと噂の『トモエ』ちゃんをモデルにスカウトしに明聖学院へやってきた。そこで原久が出会ったのは、じぃーっっとこちらの瞳を覗きこむ、マツゲの長い宮越巴（みやこしともえ）。毎日勧誘に通っているうちに、なんだか胸がさわさわして来て……？　南野ましろのマンカイBOY’S STORY！

（※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています）

5 2 きくわたしのいちばん大好きなBL作品のうちのひとつです。BLマンガにどっぷりはまるきっかけになった1作でもあります。南野ましろ先生の作品の醍醐味は「デフォルメ」と「せつなさ｣だと思っています。「デフォルメ」は絵柄のことでも物語のことでもあります。南野先生の絵柄もかわいい。ちいさいキャラクターや小動物を描かせたら天下一品！（と私はおもっている）マンガのキャラクターとしても、デフォルメされた人物像を描かれている、と思います。受け攻め周りのキャラクターはすべて役割を持っていて（それがあるいみBLのテンプレ的でもある形で描かれている。それを作品として書き上げておもしろくできるのは先生の絵柄とストーリー運びだからこそだと思います。「せつなさ」についてはキャラクター像もカップルはブレずにらぶらぶ。ものすごくドラマチックな出来事が起きるわけじゃないけれど、彼らは出逢って恋をして（ここがすでに出来ている作品もあるけど）、絶対的な相手と結ばれます。きっと南野先生のふたりは別れたりしなくてこのまま生きていくんだろうなーって思わせてくれます。でもお互い（特に受けが？）どこか不安に思っている。自分は絶対的に相手のことをすきだけどもしかしたら相手はちがうかもしれない。絶対だとおもっているこれが本当はそうじゃないかもしれない。周りからしたらなにのろけてんだって位ラブラブですが、キャラクターは心のどこかでそう思っている。そのせつなさがまたいいのです！「オートマチック・フラワー」は南野ましろ先生らしさをふんだんに詰め込んだすばらしい作品だと思います。あとこれが一番すきなのは受けの造詣がものすごくものすごく好みで、攻めの性格もものすごく趣味に合ってるからですｗ 2014-02-12 45112 0 0 rr2-a-v2 dC4u-%A4%AD%A4%AF-v2