【全4巻】完結
ミミズクと夜の王
魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。空っぽの心で、それでも少女は希う。「あたしを食べてよ、夜の王様」
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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ミミズクと夜の王 1
魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。空っぽの心で、それでも少女は希う。「あたしを食べてよ、夜の王様」【全170ページ】
ミミズクと夜の王 2
あたしを食べてよ、夜の王様。――幾度も紡ぎ、拒絶された願い。けれど、此処にいることを赦されているだけで。それだけで、息がつまるほど幸せだった、のに。「行け。獣を称する娘。お前にはもう、ここにいる理由がない」【全170ページ】
ミミズクと夜の王 3
《食べて、と啼いた あの夜から。ずっとあなたを望んでいる》凍えない夜も、飢えない朝も、やさしい掌も。すべての幸福が此処にあると、そう思うのに。心が、寂しがって疼くから。失くしてしまった記憶のなかに、美しい“誰か”を探している。◆巻末に【紅玉いづき書き下ろし掌編】を収録!◆【全170ページ】
ミミズクと夜の王 4
【魔物と少女の幻想譚、堂々完結!!】痛み、慟哭、死の匂い。蘇った記憶は、決して幸福に満ちたものではなく。けれど、もう一度取り戻す。痛みも苦しみも、すべてを抱いて、あなたのもとへ駆けてゆく。あたしは戦う。あなたを取り戻す、そのために戦う。【全194ページ】
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