花とナイフ
「狩る側が、狩られる快感に囚われるなんて……」
新宿の寂れた街に住む七瀬麻人は、小さな花屋を営み裏で、人殺しの請け負っていた。組織に属さず、勝手に仕事を繰り返す麻人のもとに、ある夜、プロの殺し屋である九龍が現れる。
「死ぬのが怖くないお前には、雌犬扱いのほうが応えるだろう?」
錦城組のシマを荒らしたとして、脅され、九龍にさんざん辱められる麻人だったが、その神秘的な声と美貌と、暗闇の中での淫靡な拘束に、なぜか強く惹かれてしまう。九龍にもう一度会うためには――。麻人は再び殺しの依頼を受けるが……。
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