犬を飼うなら一軒家
「あんた、捨て犬だろ?」
平凡なリーマン、奥野裕樹に突如ふりかかった犬難(?)の相。出勤途中に謎の美青年に話しかけられ「一匹で寂しいなら、俺がどうにかしてやるよ」と、どうかしているとしか思えない奇怪なプロポーズを受け、「もしかして、犬だって自覚がないのか?」とまで言われてしまったのだ。
急いで逃げ出した奥野だったが、ある晩、その青年・塩見季影に窮地を救われ、俺はあんたの飼い主になる男だと告げられる。愛の捕獲作戦はすでに着々と準備されていたのだ。特別なショー・クラブに同伴され、堅物の奥野は自らの内に潜む日々の不満や官能がめざめていくのを知った。そして、なぜか奥野はあれよあれよと塩見に人里離れた山中の家へと連れこまれる。やはり犬を飼うなら庭付き一戸建てという調教師・塩見の力説のもと、前代未聞の甘くとろけるような躾が始まって世界は一転――!?
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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