夜見の国から〜残虐村奇譚〜

別冊漫画ゴラクに連載されていた、漫画ゴラクらしくない残酷劇画『夜見の国から〜残虐村綺譚〜』。この物語のモデルは言うまでもなく、太平洋戦争中に岡山県の山間部の集落で起こった「津山事件」である。約2時間半で33人を殺した都井睦雄こそが本作の主人公・都居睦男であるということは、その名前を見ても明らかだ。この漫画、前半はネチネチとした集落の因習、ただれた人間関係をこれでもかとばかりに丁寧に描く。その間の村の者の睦男に対するイジメが最悪。心まで蝕まれていく睦男。いや、もしかしたら始めから心は……。まるで殺戮の舞台装置を作るかのように緻密に、執拗に動機を構築し、そして終盤からの殺戮が始まる。百数十頁にも及ぶ大殺戮シーンは容赦がない。血も涙もない……いや、血と脳漿と怒りが炸裂するラストに、読む者は度肝を抜かれるだろう。

（※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています）

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• 5

  kuromanekiさん

  2021-03-02
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  閉鎖された世界で少しずつ歪んでいく青年の心情と狂った時代と古き因習が層を成しています。最後の場面が怖い。物凄く怖いです。もうこれまで読んだホラー系の漫画の中でダントツ1位です。うなされそう…。

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• 5

  にゃあさん

  2018-09-28
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  何回読んでも背筋がうっすらゾワッとします。

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• 5

  pikopikoさん

  2018-09-23
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  エログロなストーリーな中にも笑いあり、、テンポよくすすみ壮快感ある後味です。人間の特に主人公のストレートな欲望や感情と敗北感も丸だしでキャラの表情や特徴が濃くていい。私は借りたの２回目です。前に読んで面白かったから。

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• 5

  グレちゃまんさん

  2018-05-05
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  残酷なシーンをかなり含んでいますが、人の闇、人の心の奥底をよく描けてあると思いました。一読する価値はあると思います。

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• 5

  ちーいさん

  2018-01-15
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  絵がこの物語の怖さを倍増させてます。怖いけど悲劇。小さい村にありそうな風習や噂がすぐ広まるところ、みんながやるから自分もやる。みたいな。グロくて悲しいはなしでした。

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