天使のクライヴ
僕の父はアル中だった。酒を飲んでは僕と母を殴って暴れた。酔いが醒めると父は「すまない」と言って泣いた。いつもいつもその繰り返し。なぜ僕たちを殴るのだろう……。そして僕は父を殺し……警察官になった。警察学校時代の友人をタレコミ屋と麻薬から救うため、その妹とともに身元を引き受けたクライヴ。自己の欲望を押し殺して生き続けるクライヴの前に、衝撃の事実が突きつけられる……。極上のサスペンス&ミステリーを収録した短編集。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)