暁には涙をふいて
エルザの半生は貧しさとの闘いだった。仕事と弟妹の世話に追われ、デートすらしたことがない。そんなおくてな彼女だが、思いを寄せる男性がいる。一年前、暴漢から彼女を救ったレイフ・デブリンだ。彼はわたしの白馬の騎士――たとえ二度と会えなくても。ところが夢見る乙女に、運命は皮肉なストーリーを用意した。スラム街で慈善活動を続ける彼女に脅迫が相次ぐようになり、急遽、ボディガードが派遣されてきたのだ。レイフ! 彼が昼も夜もつきっきりだなんて……。期待に頬を染めるエルザをよそに、彼は冷ややかに告げた。「ぼくは進んでこの任務を引き受けたわけじゃない」
★ビバリー・バートンの超人気シリーズ最新作。純愛の行方とスリリングな展開をお楽しみいただけます。★
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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