夫という名の他人 ラブ&ミッション VI
ある日、仕事を終えて帰宅したメガンは目を疑った。二年前に別れた夫のセスが玄関の前にいたのだ。今さらなんの用なの? 家を出てからというもの、一度も姿を現したことはなかったのに。身構えながらもメガンの心には、かすかな希望の火がともった。彼はやり直したいと言いにここへ来たのかもしれない。二人で過ごした数々の夜がよみがえり、メガンの体は熱くなった。だがセスは暗い目をして言った。「ぼくが必要な専門技術を持っているのは君だけだ。協力してくれないか」
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