砂の下の水脈
ある日目覚めた絹一郎は、おのれの声、おのれの肉体の、突然の変化に恐れ戦いた。自分が子供で、まだ小学生のはず……なのに、これじゃまるで高校生の基哉くんみたいじゃないか? 一体なにが……。「やっと目覚めましたね?」遙かに大人びた基哉がいた。限りない愛しさと、しかし同時に底なしの悲しみをその虚ろな瞳に湛えて……。絶望的な宿命の中、それでも互いを求めあうふたつの魂の軌跡をミステリアスかつエモーショナルに描く表題長編他、鋭利なナイフの如き光芒を放つ愛と情念の傑作5編を収録!!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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深い (2人)
切ない (2人)
病み系 (2人)
シリアス (1人)