彼は死者の声を聞く【イラストあり】
グラフィックデザイナーの斎木が取引先で紹介されたのは、画家として成功した幼馴染みの神成だった。斎木が羨望してやまない才能を持ち、今は亡き斎木の姉・朋と魂で繋がっていた男。朋の死は斎木に罪の意識を、神成には斎木への憎悪を植えつけていた。そして死者が見える斎木の左肩には、今もなお朋がいるのだ。十年ぶりの再会は、斎木を過去に……まだ神成が斎木を慕い、姉が生きていた葛藤の日々へと引きずり戻していく……。文庫2冊分の超大作で読み応え充分!! 梨とりこ先生の口絵・挿絵収録。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)