負け犬ROCK

初読みの作家さんだったのですが、漫画としての絵がめちゃくちゃ上手いな！というのが第一印象でした。表紙からは想像つかなかったのに、中身を見て、ああ漫画的表現の絵がとても上手い、と驚きました。キャッチーな色気がある絵でも華がある絵でもなく、見る人によっては地味と捕らえられることもある絵柄です。でも漫画としてとても見やすくて、必要な情報がすっと無意識に入ってくる。つまり構図や画面構成も上手いんですね。開始数ページ目の居酒屋店内の大ゴマで、あ、この漫画は読みやすいやつだ、場面ごとの状況が無理せずするっと入ってきてくれる、できのいい映画を見てるようなやつだと気づいたんですが、驚いたのは第一話の8P目の主人公の横顔とモノローグの組みあわせと流れでした。あーこういう情感的な表現もできる人なのか、やったー当たりだ、と思いました。散文的なのに実用的なモノローグが、背景や人物と過不足なく組合された画面構成がかっちりはまっててとても気持ちがいい。ただ、作品として面白いかというと一話を読んだだけではまだなんともいえないので二話も読んでみよう……と思ったら、二話以降は19Pずつしかないのにずいぶんと割高だな、と感じて購入を控えてしまいました。主人公のふたりもなかなか良い雰囲気だったので、一冊にまとまったらまとめて読んでみたいです。期待値を込めて星よっつ、というところかなと。早くまとまってほしいなあ。

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性格が正反対な2人って、割れ鍋に綴じ蓋みないなもんで意外と相性いいのはノンケもBLでも同じですね。この2人かにもそんな雰囲気が漂っています。

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