「超」怖い話Ν(ニュー)
真の恐怖とは傷に似ている。寒い季節、雨の日、体調のすぐれぬ時……思い出したように鈍い痛みが湧いてくる古く忌わしい傷痕に。実際、それは心に負った傷なのだ。体験した当時のショックは癒えても、おぞましい感覚は記憶にこびりつき、決して消えてはくれない。そんな傷の痛みを癒す唯一の術が、人に語るという行為なのかもしれない。自身の味わった恐怖を他の人に伝え、共感してもらう。記憶の共有はたった一人で怪異に遭遇した体験者の孤独をいくばくか慰めてくれる。ゆえに怪談好きの怖いもの見たさはある意味、体験者を救っているとも言えるのだ。ともに傷を背負う覚悟のある怪談ジャンキー諸君、いざページを捲りたし……。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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