雨にぬれても
白状すると本歌集は別れた女房への未練よりも たまたま「アサヒグラフ」で見た某女性歌人へのラブレターなのである…【全17ページ】
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雨にぬれても
これでダメなら「グッドバイ」という
第三歌集を上木して文学の世界からおさらばしようと
「グッドバイ」の原稿を準備していたら
ある日突然山本夏彦のコラムに取り上げられ有頂天になり
「グッドバイ」の原稿を紛失した 損バコイタ
駄菓子菓子 それがために寒川猫持の最高傑作である
「猫とみれんと」(文藝春秋)が世に出ることになった
白状すると本歌集は別れた女房への未練よりも
たまたま「アサヒグラフ」で見た某女性歌人へのラブレターなのである
われながら豪勢なラブレターであったが見事に沈没した
ナミダがちょちょ切れるのである
この歌集を編んでいるときは面白いように
天から言葉が降って来た
枕元に鉛筆とメモ用紙を置いて寝たくらいである
世に六百冊しか存在しない歌集である
電子書籍化は今回が初めて
なんべんも言うてすまんが
「グッドバイ」が惜しまれるのである
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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