たまさか人形堂ものがたり
人形を修復することは、ひとの心を治すこと。名手が綴る珠玉のミステリ連作集。特別書き下ろし短篇収録。【全170ページ】
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たまさか人形堂ものがたり
会社をリストラされ突如無職となった澪(みお)は、祖母が遺した小さな人形店を継ぐことにした。人形マニアの青年・冨永と謎多き職人・師村の助けを得て、いまでは人形修復を主軸にどうにか店を営んでいる──自分がモデルになったという、顔を粉々に砕かれた創作人形の修復を希望する美しい女性。だが、その人形が創られたのは、彼女が生まれた頃と思しい三十年以上前のことだと判明する(「毀す理由」)。
ほか、伝統的な雛人形を有する旧家の不審死、チェコの偉大な人形劇団の秘密など、名手が人形を通して人の心の謎を描く珠玉の短編を収める。書き下ろし短編「回想ジャンクション」を収録。
解説=紅玉いづき
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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