筒井順慶 勝機を見ぬいた知将
藤田伝五は両手をつき、順慶を強く見つめて懇願した。
「主人・明智光秀はいま洞ヶ峠にて、筒井さまの軍が合流されるのをお待ちしております」。
しかし、順慶はこういい放った。「光秀どのに、善戦を心よりお祈りするとお伝えください」と……。
山崎合戦において実質上の勝敗を決した男・筒井順慶。
日和見の汚名の下に隠された真のリーダーの素顔を浮き彫りにする書き下ろし歴史小説。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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