湖底のまつり
激流に押し流された紀子は若者晃二に救われ一夜を共にするが翌日村人から彼は既に死亡していると告げられる。妖艶な推理ロマン。【全224ページ】
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湖底のまつり
傷心を癒す旅に出た若い女性香島紀子は、東北地方の山間の村で、急に水量が増した川の岩場に取り残される。岸に戻ろうと水に入った紀子は流れに呑まれそうになるが、ロープが投げられ辛うじて救出された。助けてくれたのは、土地の若者埴田晃二で、その夜晃二の家に泊まった紀子は彼に抱かれる。
翌朝目覚めると晃二の姿はなかった。村祭で賑わう神社に行き、村人に尋ねると晃二はひと月前に毒殺されたと告げられた。では彼女を助け、晃二と名乗った人物は誰なのか? 文学的な香気漂う描写の陰から、著者が仕掛けた謎が妖しく浮かび上がる……?! /解説=綾辻行人
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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