だれかが ぼくを ころさないで
憎しみを抱えたひとりの少年の耳に、だれだかわからない、なつかしい声が聞こえてきた。憎しみから彼を救ったのは…。【全38ページ】
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だれかが ぼくを ころさないで
憎しみをかかえたひとりの少年がいた。少年はその憎しみをかかえきれず、人を傷つけようとしていた。
そのとき、少年の心に聞こえてきた言葉、「――ころさないで」。
誰だかわからない、でもどこかなつかしい声。
遠くから波のように聞こえてくるその声に、少年は温かく明るい光を見出していく。
つらく苦しい憎しみから彼を救ったのは、記憶の中の母であり、母の愛だった……。
母親をテーマにした絵本も手がける内田麟太郎氏。
本書も、「母の愛」によって憎しみから解き放たれた少年を描いています。
そんな内田氏の想いを、子どもから大人まで幅広い世代に人気の画家・黒井健氏の繊細な絵によって描き出します。
内田麟太郎氏と黒井健氏の初コラボレーションでうまれた本作品は、子どもの心を包み込む母の大きな愛が心に響く、著者渾身の一冊です。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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