しゅくだい大なわとび
学校の行事で、クラス対抗の大なわとびをすることになった。体育の時間、早速練習が始まった。
ところが、大なわとびなんて簡単にできると思っていたのに、なわに入るタイミングが全然つかめなかった。
「何してんだよ! 早く入れよ」
たいちの声がひびいた。
体中がかたまって、まわっているなわが何本にも見えだした。パニックのまま、ぼくは大なわにとびこんでいった……。
家に帰って大なわとびの動画を見ていたら、お父さんが「練習してみるか?」と、声をかけてくれた。
お父さんはなわをゆっくりまわして、なわに入るタイミングを教えてくれた。すると、何回か練習してたらすんなり入ることができた。
次の日、待ちに待った大なわとびの練習が始まった。今度こそはうまくとべると思っていた。
ところが、お父さんがまわす大なわよりもはやいスピードに、また足が止まってしまった……。
苦手なことに取り組む主人公の心情を、丁寧に描いた幼年童話です。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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