薔薇
「船のなかに忘れた薔薇は誰が拾った船のなかに残ったものは盲人がひとり、鍛冶屋がひとり、鸚鵡が一羽、船のなかの赤い薔薇を拾ったものは……」その本は、そこで数ページが千切れていた。雨あがりの神社の境内。学校帰りにみちくさをしていた9歳のぼくは、1冊の本を拾った。そこへやって来て「返して」と、手を差し出した千釵子は、父が母親の春枝とともに新しく迎えたぼくの家族だった……。本の持ち主が千釵子ならば、薔薇を誰が拾ったのかを知っているはず……。果たして薔薇を拾ったのは?
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
レビューPICK UP
みんなの感想
本編が同じ内容の作品があります
まとめてカート
購入版をまとめてカートに
追加しますか?
本編が同じ内容の作品があります。
カート内でご確認ください。
・カートに追加できるのは最大100点です。
・レンタル中/購入済みの作品は追加されません。
・まとめてカートは購入版限定の機能です。