百鬼夜行抄(22)
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百鬼夜行抄
普通の人には見えない不可思議なものが見えてしまう飯嶋律。彼がさまざまな妖魔と出会うことで展開していく、恐怖とユーモアを絶妙にブレンドした物語!! 第1巻には、「闇からの呼び声」「あめふらし」「桜雀」の3編を収録。 【百鬼夜行抄(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)】
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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エディターのおすすめ
初めてこの作品を知ったのが10何年も前でした。綺麗な絵柄とストーリーテリングに惹かれて読んでみたら、すぐ魑魅魍魎の世界に巻き込まれてしまいました。最近もういっぺん読んだら、また新しい感動に出会えました。
主人公の飯嶋律は16歳の高校生で、怪奇幻想小説家の祖父から強い霊感を受け継ぎ、普通の人には見えないモノが見えます。が、妖怪を退治したり操る術を一切持っていないので、彼らに振り回される日々を送ってばかりいます(笑)
一般的な除霊&退治物語と違って、『百鬼夜行抄』は「人間の心」をめぐり、幻想的な世界を描く事をメインに置いた気がします。かつて律の祖父が言ったように、「妖鬼の姿であれば、空を飛ぶ事も壁を抜ける事も自在だが…人間の心を知る事もない。」人間である故の悲しみ、悔しさ、虚しさが主人公の目を通してたんたんと描かれています。
最初は「ホラー系?」だと思って心配しましたが、実際読んでみればミステリー的な要素が多いので、怖くなくて全然面白かったです。基本的には1話完結のストーリーで、物凄く読みやすい作品です。ただ予想を裏切る意外な展開が多いので、翻弄されて何度も読み込んだことがたまにあります(笑)本当に何回読んでも飽きません。★×5でオススメします!
(編集:リリー|作成日:2014/1/21 )