恋する食卓 九月 さんま無情
事情を抱え上京し、居酒屋の雇われ店長として働いているユキは、自分を救おうと手を差しのべてくれた幼なじみの隼を、ひどい言葉で傷つけ拒絶したことを気に病む毎日を送っていた。隼の持っている生命力や明るさ、優しさや清らかさは、いつも暗い夜の中にいるようなユキにとって救いだったけれど、だからこそ、その気持ちを受け取れない事情があって……【全29ページ】
この作品の他の巻
【全12巻】完結
恋する食卓
人気脚本家で作家でもある櫛木隼は、顔出しの仕事もしている今をときめく有名人。都会的なマンションで洗練された生活を送っていた三月のある日、そんな優雅な日常を脅かす出来事が。遠縁であり幼なじみの円野幸宏・通称ユキが、就職活動のために転がり込んできたのだ。人並以上に何でもできた自分とは違い鈍くさいユキを、子どものころからそばに置き、気にかけ、かばい、世話を焼いてきた隼だったが、高校卒業以来、ユキとは一度も会っていなかった。ユキとの間には、できれば二度と会いたくはない、隼にとっては耐え難い苦い思い出があって……。
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(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
レビューPICK UP
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胸キュン (1人)
恋する食卓 三月 蕗のとう慕情
人気脚本家で作家でもある櫛木隼は、顔出しの仕事もしている今をときめく有名人。都会的なマンションで洗練された生活を送っていた三月のある日、そんな優雅な日常を脅かす出来事が。遠縁であり幼なじみの円野幸宏・通称ユキが、就職活動のために転がり込んできたのだ。人並以上に何でもできた自分とは違い鈍くさいユキを、子どものころからそばに置き、気にかけ、かばい、世話を焼いてきた隼だったが、高校卒業以来、ユキとは一度も会っていなかった。ユキとの間には、できれば二度と会いたくはない、隼にとっては耐え難い苦い思い出があって……。【全24ページ】
恋する食卓 四月 菜の花恋情
突然家にころがり込んできた幼なじみのユキと、四月になっても不本意ながら同居を続けている人気脚本家で作家の隼。高校時代の苦い思い出が疼き、できれば早く出て行ってほしいと思いながらも、ユキの作る懐かしい食事を出されると、どうしてかその一言が言えずにいて……。【全20ページ】
恋する食卓 五月 いちご惑情
ユキも自分のことを好きだったかもしれない――そのことを問い詰めたいのに、若手俳優の鏑木が最悪のタイミングで自宅を訪ねてきた。自分以外の人間にユキが「見つかった」ことに腹が立ったが、さらにはユキと鏑木がすぐに意気投合したことに隼はますます苛立ってしまう。そして五月のある日、隼とユキの日常に変化がおとずれる出来事が……【全24ページ】
恋する食卓 六月 新じゃが迷情
ユキが家を出て行ってしまった。しかも鏑木の店で住み込みで働くという。そのことを一言も聞かされていなかった隼は、いつも自分に何も言わないユキに苛立つ。ユキにとって自分は一体何なのか……思わず本音が漏れたが、十年前もそうしたように、動揺する気持ちを隠し、忘れようと自分に言い聞かせた。そして仕事に没頭して迎えた、六月。隼の心には、まだユキが居座っていた……【全26ページ】
恋する食卓 七月 とうもろこし疑情
出て行ったユキの様子がどうしても気になり、こっそり彼の働く店を訪れた隼。しかしそこで見たのは、黒い噂のあるモデル事務所の社長・熱海とユキがなにやら親密に話している姿だった。田舎から出てきたばかりのユキと熱海がなぜ知り合いなのか……悶々とする中、季節はいつの間にか七月になっていた。悪い想像ばかりがふくらんだ隼は、俳優の鏑木が仲介役だとふんで問い詰めるが……。【全24ページ】
恋する食卓 八月 えだまめ決情
ユキが助けを必要としているなら、手を差しのべるのは自分の役目だ。改めてそう思った隼は、今度こそユキに会い、何を隠しているのか問い詰めようとした。ところが久しぶりに会ったユキから、信じたくない言葉を聞かされてしまう。自分の知らないユキがいる――。打ちのめされた隼だったが、プライドを捨て、本当のユキを知るために行動を起こし……そして、そこに待ち受けていたものは!?【全29ページ】
恋する食卓 九月 さんま無情
事情を抱え上京し、居酒屋の雇われ店長として働いているユキは、自分を救おうと手を差しのべてくれた幼なじみの隼を、ひどい言葉で傷つけ拒絶したことを気に病む毎日を送っていた。隼の持っている生命力や明るさ、優しさや清らかさは、いつも暗い夜の中にいるようなユキにとって救いだったけれど、だからこそ、その気持ちを受け取れない事情があって……【全29ページ】
恋する食卓 十月 炊き込み非情
今まで隠してきた知られたくない事情を、隼がすべて知っているかもしれない……そう思ったユキは絶望するが、自分を諦めてもらうためには、自分がどんなに汚いところの詰まった人間か知ってもらうしかないと考えつく。隼が上京してからのユキの生活は、ささやかな幸せはごく一部だけで、隼の想像を絶するものだった……【全23ページ】
恋する食卓 十一月 鱈ちり余情
「お前以外、なにもいらない」と言ってくれた隼。けれどユキは、その言葉を受け入れるわけにはいかなかった。自分がいることで、隼がもっているものの何一つ、壊したくなかったからだ。ユキは心を痛めながら、隼が傷つくであろう言葉を投げつけて……【全25ページ】
恋する食卓 十二月 豚汁憐情
隼との関係を断つため、店をやめると決意したユキ。ところが修司から隼が仕事の合間になにやら独自で人探しをしていることを知ってしまう。隼には危ないことは何一つしてほしくない。早く弟を見つけ、隼と決別しなければと焦るそんなユキのもとに、ひとつの手がかりが!?【全20ページ】
恋する食卓 一月 おせち騒情
弟がどんな仕事についていたかを知り、弟を自由にするため、熱海の指示のもと危険な行動に出るユキ。そんなユキを、今度こそ何としても助けると誓う隼。すれ違い続けた二人が再会したとき!? 最終回直前、物語が大きく動く緊迫の一月!【全28ページ】
恋する食卓 二月 みそ汁慕情
大がかりな逮捕劇のあと、ユキと隼は病院に運ばれた。ユキは自分のために隼が危険な目にあったことを泣きながら謝罪したが、一方の隼はユキを助けられたことに得意げな様子。まるで褒めてくれと言わんばかりで!? すれ違い続けた二人がたどり着いた結末は!?【全22ページ】
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