夢にも逢いみん

作者買いです。少年はあまり得意でないですが、昔は成人するのが早かったためか、尉惟がとても落ち着いていて大人で、桂の宮の稚さも意外と気にならずに楽しめました。雅な世界感が素敵で、互いの執着のような愛も良かったです。温かい後日談も良い。表紙も綺麗、聖主になった桂の宮の絵も見てみたかったです。

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源氏物語を思わせる作品で、雅やかでどんどん読んでしまいました。途中かなり嫉妬でどろどろになりますが、最後は幸せな結末で良かったです。個人的にその後のお話があって良かったなと思います。

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やっぱりかわい有美子先生は凄いですね！平安時代の雅な世界を見事に表現されていてBL版源氏物語という感じです。本来なら東宮の身分なのに、皇太后の策略で忘れ去られそうになっていた桂の宮を、左大臣家の尉惟が自分の屋敷に連れて帰ります。大切にされ美しく成長した桂の宮が育ての親である尉惟を誘う場面は、色っぽくてドキドキしました。宮中の貴族たちの思惑も絡んできて、二人の仲も泥沼化しますが、尉惟が大きな愛情で解決します。登場人物も多く名前も覚えにくいのですが、文章が上手いので全く心配いらないです。どっぷりと古典の世界に浸れます。ただ、好みが別れると思いますが、時代背景的にどうしても結婚をしないといけないので、桂の宮も尉惟も妻を娶ります。でもそれは、尉惟の愛情と執着の末なのでそんなに気にならないと思います。キュンと萌えるより、良い作品読んだなと思える一冊です。あとは、あじみね朔生先生の描く平安貴族が見れないことだけが残念です。イラストがあればもっと時代をイメージしやすかったと思います。

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挿し絵に惹かれて購入しました。平安物は作者さんの時代考証が適当な場合が多いですが、今作はそんなことはなく、最後まで読めました。尉惟の宮への深すぎる愛情故にすれ違って行く二人が辛かったです。ただ、帝になったのに正妻さんと褥を共にしてなくてお世継ぎの件はどうするのか宙ぶらりんのままなので、ハッピーエンドに終わってるけどモヤモヤした気持ちが残り☆−1にしました。

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