監獄に閉じ込められていた少女家長エルアナ、
錬金能力を覚醒させ、一夜にして公爵家の令嬢となった!
「私が公爵令嬢だなんて! 幸せな人生が始まるみたいだね!」
しかし、それは勘違いだった。
期待を抱いて入城した公爵邸で知った秘密。
いずれも処刑されたとされる初代皇帝の最後の血筋だという。
「世の中に簡単なことは一つもないね。 危険要素は全部なくさないと。 私は大事だから」
平和になりたかっただけのエルアナの物語が始まる。
4回目の結婚記念日の夜、
夫の寝室からうめき声が聞こえてきた。
「彼女より私の方が好きと言ってくれよ、早く」
双子の妹の声だった。