『ヴィンランド・サガ』

16巻まで読了。もともと、ヴィンラントを目指して船出するレイフ・エリクソンの話かと思って手にとった。冒頭、レイフのおっちゃんは出てきても全く違った展開をするが、戦闘に戦闘、また戦闘、の部分も飽きない。アクションものでもスパイものでも恋愛要素を探してしまうタイプの私が、アクションにのめりこむ。そのくらい、凄い。そして絵が素晴らしい。ストーリーに夢中になってめくる手が止まらないが、いったん止めて眺め出すなら今度は次をめくれなくなる。船のかたち武器のかたち、食べているもの、住んでいる家。文章にするならば筆舌を尽くしても、伝ええない情報だ。それをさらりと描きこんである。そして人物描写。主人公もその父も桁違いの強さを持つが、それだけではけしてない。そして、途方もなく魅力的な「仇」。この仇を主役にしても、壮大な物語になる。だからこその「後半」だ。前半の戦闘シーンに魅了された身としては、もうちょっとアクションをとは確かに思わないこともない。だが、補ってあまりある深みある展開だ。そして、変貌したクヌートとの再会、そして結果。あの微笑には胸がすいた。憑かれてしまったままでいたなら、五つ星はつけてない。ネタバレを避けて書こうとするとじれったくてしょうがないが、これはぜひ読んで欲しい。だからこれ以上は私は書かない。そして、とんでもないシーンで終わる16巻。主役交代、なんてことはなかろうと安心はしているが、17巻　！！！！　Renta!　さま発売はいつ？

途中までは戦争・決闘・王宮の骨肉争い等と最高に面白くて魅せられた。戦争・戦闘シーンがとても丁寧に書かれてて見入る。ずっと最高ランクだったのだが、途中から主人公が人道派に切り替わって暴力ではなく話し合いをしたがる様になり戦いのシーンが一気に減る。勿論そこからの話もなかなか面白く続きが気になる。展開的にもそうなる事は分かるし理解もできる･･･が、それでもやはり最高→とても良いにランクダウン。やっぱり戦いがないと物足りない。最初の頃のような戦いや争い、倫理観などないヴァイキング達をもっと見たかった。

最強と謳われた勇者トールズが子どもを授かったことで人を殺めることを止め、息子トルフィンには、絶対に剣を持たせたくなかっただろうに、父トールズを目の前で殺され、幼くして復讐の鬼と化し、廃人・奴隷となり、そこから、父と同じように、人を傷つけずに生きていこうとする再生と成長の物語。父から息子への愛が溢れんばかりに伝わる１−２巻は、結末が分かっていても涙してしまう。今の凛々しい風格漂う姿、息子が自分の生きたかった人生を体現しようとしてる姿、トールズ、見たかっただろうに。。。トルケル、シグやん他、おもしろ脇役達がかなりキャラ濃く、トルフィンがカルリ（赤ちゃん）を抱いてる姿には、何とも言えない気持ちになりました。レイフのおじさんが、世界中にたくさんの友達がいて、剣を使わずとも、剣にも劣らず剣にはできないことができる、というのは、現代の私たちの銃や兵器を使わずとも、他国の人間と分かり合えるのではないか？というところに通ずるものがあるかと思います。トールズの「誰にも敵はいない」という言葉は、このサガから１０００年後の時代に生きる私たちにも深く響きます。

いい加減戦いたくない病の主人公にイライラしてきた。結局戦いになってアイツすげーになんだから。さっさと戦ってくれ。

もうね、涙無しには読めないよ。特に13巻。ネタバレになっちゃうから書けないけど、それぞれの想いが交差して勝手に涙が流れます.°(ಗдಗ。)°.ストーリーも絵も壮大です。最初、週刊誌で連載してたけど、このスケールで毎週は無理よね(^◇^;)

よいね！なんせ人間として成長している所が最高じゃアリマセンか！色んな苦悩を自分なりに解決していくなんて現代社会に悩んだりしたらこれ読むと色んな事が分かってくると思いますね

無料だったので読みました。普段は絶対よまないジャンル。独特な世界観でハラハラする。案外面白い。

文句無しの最高の漫画の一つ。最初に読んだ時は、ただのバトル漫画の印象しか無く３巻で読むのを辞めていました。でも、しばらくたってから読む気になり4巻辺りからストーリーの構成さの高さに驚き次どうなるんだろうとワクワク感が半端なかったですね。この漫画の魅力は戦いだけではなく、各キャラの人間性にあると思っています。８巻までは戦いが多いのですが、その後、孤独に生きていた主人公トルフィンが仲間と共に汗水流して働き、喜びを分かち合うとは思ってもいませんでした。漫画では23巻全部読んだのですが、まだ全部持っていないので、これからあつめる予定です。

よその村を侵略して命や財産を奪うことが「名誉」と讃えられる時代の話。血なまぐさいシーンが多いけど(特に前半)、作者の持ち味なのか不思議と陰湿さはないです。登場人物がそれぞれいい味出してて、「根っからの戦争好きでわがままだけど人気者のおっさん」「王家の血を引きプライド高いのに、それを隠して汚れ仕事をこなす海賊」などなど、深いキャラに引き込まれます。主人公が模索する「戦争しないで平和な国を作る」という命題は、今の世界にとっても重要な課題だと思います。どんな答えが見つかるのか、これから先が楽しみです。

とてもよく考えられてると思う主人公の最期まで書ききってほしい