レビュー一覧

物の怪や妖の類が好きなのでレンタルしたところ、思っていた以上に内容が奥深く、人情や仲間意識を感じさせられるストーリーでした。黒犬がかなりリアルで虎まででてくるのでウキウキでした！続きが早く読みたいです

　作者さんはたぶん、とても動物が好きな方なのですね。すべての「生きるもの」に対するあたたかい視点が感じられます。そして、その頂点にたつ（と思っている）人間のおごりや醜さに気づかされます。基本的な設定のところの説明はありませんが、私はすんなりとうけいれることができました。ああ、古来そういう人たちがいたのだろうな・・・・と。まあ、そこはファンタジーの世界ですね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もうひとつ、このお話のすごいと思ったところは、犬公方といわれる将軍綱吉のえがきかたです。歴史的にはものすごく悪評高いですが、私には今までなにか違和感があったのです。ここで描かれている綱吉には、とても共感できました。純粋で無防備な気持ちがいかに悪意によってねじ曲げられるのか・・・！！おそろしいですね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ずいぶん理屈っぽくなりましたが、とてもおもしろいので、ぜひ読んでくださいねっ！

まつりごと、って、悪意と運用でいかほどでも悪法にできる。それは、大人になり、仕事をして、初めて見に染みたことです。なるほど、稀代の悪法も見方を換えたらまともかも。そうして、驕ってるのは悪法だと嘲笑うワタシら一般ピーポーかも…なにも考えず、なにも思わず日々生きていくことの虚しさを感じます…翻って、主人公たちの日々大変さも。表裏一体。血の湧く生きざまは。

とても深いお話です。色々と考えさせられ、そして泣けます。

ただで読んでしまって申し訳ない感じですね。奥が深いです。とてもよかったのでこの１巻が無料のキャンペーン中に多くの方に読まれることを切に願います。

ファンタジーや時代ものとしての面白さもあるし、深い内容なので読みごたえもあります。

タヌキの和尚さん何回読んでも大泣きです、目からも鼻からも大量の水が出て行きます。うっかり何度も読み返しちゃうもんだから、目が開けにくいくらい腫れてます。明日も仕事なのに大変です。…………ただ、終わりがね…え、本当に終わりなん？て終わり方でした。でも、本当に人間だけじゃなくて生き物の命の大切さとか人の対応を考えさせられるお話でした。

時代物が好きで、一巻が無料だったので読んでみましたがストーリーが面白く引き付けられました。続きを購入しようか検討中です。

無料の中に篠原さんの漫画があったので試し読みしました。久しぶりに見ました。篠原さんの作品。昔はネムキとかでよく拝見してました。眩惑の摩天楼 が好きで、ファサードとか、月に叢雲花に風とか、クオーターアンドハーフとか、いろいろ読んでいました。クオーターアンドハーフも生まれる前は犬だったというかわいい猫とのお話だったりしていたので、こういう漫画が出るのも篠原さんらしいなと思います。昔と比べると、絵柄は変わらないけど線の書き方が変わったな…と感じました。単に漫画に合わせて変えてるのかもしれませんが、以前はもう少し繊細なタッチだった気がします。そういうわけで、ちょっとその辺が残念で星１減らしました。

送りつけられた犬の皮というのが最大の謎でした。単に嫌がらせとも取れ、しかしもっと深い意図があるのでは とおもうところ、幾多の伏線は回収され あっと息を呑む展開に深い感動を呼びます。NHK及び民放で大奥がドラマ化されたこともあり、よしながふみ著 大奥も漫画賞を受賞したジェンダーを問う圧巻大作でしたが、加えてこちらも一面だけでない朴訥で真摯な将軍綱吉像が魅力的です。いつの世も情報操作や権謀術数による人心掌握を狙いながら上に立つ者同士の闘いはあるのだなあと改めてひとの業の深さに驚かされました。その中にあっても ひとはおのれの信ずる道を迷いながら悩みながら選択し、選択した以上信じて生きてゆく その強さが掘り下げられ描かれていて宗秋を打たれました。せんせいの造形や絵がとても魅力的で、時代考証など大変なご苦労はあったろう中で 生き生きと衣装髪形が描かれていました。着物が趣味で、個人的にTV時代劇の町娘の衣装が華美に過ぎるのがあり得ないと常々疑問だったので そこが素朴かつ違和感なく仕上げられていたのがとてもよかったです。徳川将軍家のなかでも代々誰が次の座に就くかを日々安閑としていられず 運命のあやによりひとが登場しまた消えてゆくのが改めて思われました。SF ファンタジー ラブロマンス好きにも男女を問わずぜひお勧めです !