レビュー一覧

他社サイトで評価が分かれていたのでなかなか手をつけてなかったのですが、とうとう読みました。存外に良かったです。この方は長編の方が断然良いです。そして警察物が尚いい。推理小説のように読めました。テレビの2時間サスペンスドラマみたいなチープさではなく、映画のような重厚感がありました。主要な登場人物が全員ハッピーエンドを迎える訳ではない、という点が評価が分かれた理由でしょうか。大団円じゃないと満足できない、という方には不満だったのかも知れません。が、決してバッドエンドではなく、ちゃんと希望があります。軽いものに飽きたらお勧めです。

とても面白く読むのを中断するコトが出来ませんでした(^^;)。やらなきゃいけないコトを後回しにして全3巻、一気読み。ネタバレなしで読んだ方が面白い作品だと思うので、気をつけてレビューを書き込みたいと思います。←それでも察しの良い方は色々察してしまうレビューになってしまったかな？察してしまった方がいらっしゃったら、申し訳ありませんm(_ _)m。 刑事物の部分もあるので、謎の事件から真実に辿り着く、謎解きミステリー＋サスペンス＋BLと言った感じでした。全体的に、追い詰められて息苦しく.悲しく.可哀想な雰囲気が漂っているので、重くて暗いBLが苦手な方には合わないかと思います。伏線の張り方、回収の仕方 、最後はコレしかないよね……というか、コレが1番美しい終わり方だよね……と思わされる物語の閉じ方、文章の構成力を感じました。ドラマ化された有名作品を彷彿とさせる内容だったので、既視感を感じ、そこが気になる方もいるかも知れませんが、私は大丈夫でした。高遠さんの作品はコチラの作品を含めて3作品読ませて頂きました。今まで1勝1敗(壁の中の嘘と秘密はまあまあ良かったケド、ここは限界ハウスはイマイチ合わなかった…)だったので、あまり注目をしてなかったのですが、コチラを読ませて頂いて、ちょっと注目していきたい作家さんに変わりました。読み易く落ち着いた大人な文章で、不憫.健気受けが今のところ共通点ですね。これから高遠さんの過去作品を漁りに行こう！と思っております( ^ω^ )。

切なく哀しいお話ですが、良かったです。最初はペースのゆっくりした展開ですが、事件の核心に近づくにつれてどんどん引き込まれました。どの登場人物も個性があって面白いです。サキの最後はあれしかないのだろうな、と思うのですが、明るい日の下で司一緒に笑いあっている彼を見て見たかった、とも思ってしまいました。

読み応えがありました。ハッピーエンドとは言い切れない結末ですが、これで良かったと思います。

不幸な生い立ちのサキが可哀想でした。ラストも刑務所に入る姿は想像出来ないのでああなるしかなかったのかなと納得しました。司は慧介と幸せになれるだろうからよかったかな。ただなんか攻めの慧介の印象が薄かった気もしました。サキと司の関係の方がインパクトがありました。

まさに白夜行でした。長編でよく練られた構成で、ダレることなく十分読み応えのある作品でした。

3巻セットはなかなかのボリュームですが、途中ではとても止められなくて一気読みです。ひと昔まえの刑事ドラマに出てきそうな流さん、他の方も書かれてますがこちらが主役ですね。サキがある意味相応な望みを叶えるために周囲を欺き、そのあとのほころびを繕ってはまた別に破綻が生じ、結果破滅へと向かっていくのがやるせないです。流さんが先輩の言葉を大切にして、真摯に仕事に向き合っていたのもカッコよくて沁みました。最後に関係者をバタバタっと片付けて司を解放した感じですが、納得しそうにない人がひとり生き残ってますよね？そこが☆ー１です。

素晴らしいです！めちゃ感動しました。刑事ものとしてもすごいです。すごく楽しいです。

2人の過去がきになりいっきよみしてしまいます。

ひたすら暗い読んでいて、苦しくなるお話でした。ちょっと白夜行に似てますね。基本暗いお話は好きじゃないのですが、高遠先生の筆力で最後まで読まされてしまいました。大人になるまでもうちょっと我慢できていれば、もっと違う人生を送れたのに。その我慢がきかないのがこどもなのでしょうね。